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【リポート】パーカッションアンサンブルの祭典inせたがや

2025年3月23日㈰世田谷区民会館ホールにて、第二回パーカッションこむれいど演奏会・岡田知之合奏団50周年記念演奏会が盛大に開催されました。
春の暖かさに乗って訪れた満開の花畑のような演奏!全3部構成という事で、往年のレパートリーから大編成ならではの迫力ある音圧を受けて、満足したときの表現「お腹いっぱい」という言葉をさらに超える「お腹すいたー!」と言って、気持ちよく晩餐を迎えたであろう正に祭典となった演奏会でした。
取材協力
- 岡田知之打楽器合奏団
- パーカッションこむれいど実行委員会 実行委員長 秋場一宏
- A&Mミュージックパートナー(株)
取材:コマキ楽器 山田俊幸
出演
第一部
- 岡田知之パーカッション・アンサンブル
- せたがやジュニアオーケストラ・パーカッション・アンサンブル
- 世田谷フィルハーモニー管弦楽団パーカッション・アンサンブル
- こむれいど打楽器アンサンブル
- 洗足学園音楽大学打楽器アンサンブル
- SENZOKU UNITY STEEL ORCHESTRA
第二部
- 岡田知之打楽器合奏団50周年記念演奏 演奏会
第三部
- パーカッションこむれいどマリンバオーケストラ
敬称略
主催者コメント
今回の演奏会は、岡田知之先生の88歳をお祝いする企画としてスタートいたしました。お祝いの一環としてOPE(岡田知之パーカッションアンサンブル)にご出演をお願いしたところ、ちょうど岡田知之打楽器合奏団が結成50周年を迎える年であることがわかり、この機会に記念演奏会として開催する運びとなりました。

企画の初期段階から、岡田先生には申請書の文案、パンフレット、MC原稿などの校正をはじめ、実務的な面でも多大なるお力添えをいただきました。また、スチールオーケストラ、こむれいどアンサンブル、マリンバオーケストラと、さまざまなリハーサルにもご同行いただき、連日お付き合いいただくこととなりましたが、どの場面でも変わらず丁寧にご指導くださる姿勢に、私たちも背筋が伸びる思いでした。



私は卒業生アンサンブルの一員として参加し、久しぶりに岡田先生からレッスンを受けました。学生時代には気づけなかったことに改めて向き合い、多くを学ぶ貴重な時間となりました。先生の教えに再び触れることができたことは、何よりの財産です。

この演奏会には、普段なかなか会うことのできない同窓生たちも各地から集まり、同窓会のような温かな雰囲気のなかで共に音楽を奏でることができました。岡田先生という存在があったからこそ、これだけ多くの仲間が一堂に会することができたのだと実感しています。


第2部のフィナーレでは、客席にいらした歴代の打楽器合奏団メンバーの皆様にもご登壇いただき、舞台上で共演するという、まさに世代を超えた象徴的な時間が生まれました。長い時間の中でそれぞれに抱えてきた思いが、音楽によってやさしく包まれ、ひとつになるような瞬間でした。

そして、打ち上げの最後に岡田先生が仰った
「私はただ先に生まれただけ。才能があるのは皆さんです」
という言葉が、私たちへの最大の励ましであり、信頼の証であると深く心に刻まれました。
岡田先生がいたからこそ実現したこの演奏会。世代も立場も越えて、音楽でつながる特別なひとときを共有できたことに、心より感謝申し上げます。
パーカッションこむれいど実行委員会
実行委員長 秋場一宏
A&Mミュージックパートナー(株)