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M drumsとJPC がタッグを組んでここに誕生! M drums ×JPC Orchestral SNARE DRUM
無垢の木材にこだわったハンドクラフトスネアドラムを生み出すM drumsと、数多くの打楽器奏者とのコミュニケーションを図り、長年に亘ってオーケストラに必要なスネアサウンドに関するノウハウを蓄積してきたJPCのコラボレーションがここに実現!!!
すでに販売開始となっているKURINUKI Orchestralシリーズ 欅“Keyaki”Zelkovaの基本スペックに、JPCがこだわりぬいたオリジナルスペックをプラス。オーケストラや吹奏楽向けに新たな木胴スネアドラムのご提案です!!!
■ もう一度! なぜくり抜き胴なのか?
スネアドラムのシェルとして最も一般的である「合板(プライ)シェル」は、薄く加工された板を接着剤によって複数張り合わせ、熱と圧力をかけ円筒状に加工することで、資材確保、強度の確保、サウンド特性の安定化など、多くの非常に優れた面を持つシェル作成技術です。しかし、出来上がったシェルのプライウッド間には必ず接着剤による層が生まれ、木材本来の特性とはかけ離れた特性を示すことになります。
もう一つのポピュラーなシェルとして「単板シェル」があります。これは1枚の板を高温の蒸気で柔らかくし、型に巻きつけて円筒を形作る製法です。プライウッドのような接着剤の層はありませんが、高温にさらし変形させることで木材本来の特性は損なわれます。
M drumsがこだわるシェル成形におけるポイントは、上記2つのシェル加工技術によって与えられる木材へのストレスを極限まで排除し、素材が本来持つ音に対する特性を最大限維持することです。そしてあえて加工の難しい「くり抜きシェル」を採用しています。
くり抜きシェルは、素材の特性を維持できるという点においては非常に優れた加工法ですが、強度面で大きな欠点を抱えてしまう傾向があります(和太鼓などは、強度を確保するために分厚い胴と、表面にかかる圧力を分散させるための曲面加工が施される)。
M drumsでは、素材の選別、シーズニングなどすべての加工プロセスにおいて日本建築を手掛ける堀内氏の木材に関する知見を最大限注ぎ込み、十分な強度を保ったまま従来のドラムシェル同様の形状によるドラムシェル作りが実現可能になっています。
そして更に、JPCがコンサートスネアドラムに必要であると考える要素を加味し、クリアでふくよか、レスポンシヴでパワフルなコンサートスネアドラムが誕生いたしました!
■ ベアリングエッジの角度は60度
JPCからの要望を踏まえ、何パターンかの試作を行い、木材本来の特性を維持したまま、奏者が引き出したいサウンドが得られるよう、M drumsとしては初となるベアリングエッジ角60度を採用。
これにより、シビアなチューニングに対する追従性の高さ、幅広いダイナミクスを表現可能な反応の良さとふくよかな音の鳴りを保ちつつ、くり抜き木胴からは想像できないサスティーンを実現しています。
■ スネアベッドはハイブリット加工
スネアワイヤーの反応を左右するスネアベッドは、広く、深く、緩やかなハイブリッド加工を施し、繊細なppから、ダイナミックなffまで、奏者が引き出したい音のニュアンスを確実に再現することが可能な反応の良さを確保!
充実した中低音域に加え、はっきりした輪郭を持つ高音域、そして高い追従性を発揮するスネアワイヤーの反応など、従来のくり抜き木胴スネアドラムのイメージが覆る、まさにニューエイジな一品です!
■ M drums × JPC Orchestral snare drum KR-1455-K-JPC
販売価格 ¥220,000(税込)
●スペック
・サイズ:14”×5.5”
・シェル:欅 くり抜きシェル+リブ
・フープ:3mm トリプルフランジフープ
・テンション:10テンション
・ストレイナー:Trick Drums GS700
・スナッピー:Pure Sound P-1420
・ヘッド:REMO コーテッドアンバサダー
・付属品:保証書(3年保証)
■ まとめ
素材の特性を素直に発揮できるシェルの完成により、音作りに関する楽しさ(難しさ?笑)を存分に感じていただけるスネアドラムになりました。
チューニング、ヘッドやスネアワイヤーの選択、ミュートの仕方など、音作りに関する様々な要素の変化に対する追従性も高く、それらセッティングのカスタマイズにより非常にカラフルな表情を引き出すことが可能な楽器と言っていいでしょう。
当初、欅くり抜きシェルからスタートしたプロジェクトですが、現在は「樫」「楓」「桜」くり抜きシェルによるJPCスペックのスネアドラムも店頭にてご用意!
素材の違いによる明確なサウンドの変化を感じ取る事ができるチャンスです!
ぜひJPC パーカッション・シティにてお試しください!!!
執筆者:パーカッション・シティ