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【リポート】西日本打楽器協会 パーカッションフェスティバル 2023 in 九州
西日本打楽器協会 理事長 関修一郎
現在、西日本打楽器協会には150名程の会員が所属し、九州沖縄・中国四国の各地で、フェスティバルや講習会&ミニコンサートなど地域に根ざした活動を幅広く行っております。そして今回は秋風がそよぐ10月9日、福岡県大野城まどかぴあホールにて「パーカッションフェスティバル2023 in九州」が開催されました。
まず13:00~14:50では、アンコンや新体制に向けた学生を対象にしたクリニックを設け、打楽器(SD・Timp・BD・Cym)を関修一郎(九州管楽合奏団ティンパニ奏者)、マリンバなど鍵盤打楽器を高松聡美(九州マリンバオーケストラRIM)の各氏講師によって、ディスカッションを交えながら奏法や身体の使い方によって音色やニュアンスの違いなどの講習が行われ、打楽器の良さがまた広く感じる事が出来、大変参考になったとの声もあり良かったです。また、隣の多目的ホールでは各楽器店による展示販売もあり、それぞれのブースには物珍しそうに多くの人達が集まり賑わっておりました。
次いで15:30~メインコンサートでは、まず音楽大学を優秀な成績で卒業された九州出身の2名の新人演奏。熊本から尾下香織(平成音大卒)さんによるFabian Otten/Samsara、佐賀から福光真由(洗足学園音大卒)さんによる一柳慧/源流を、どちらもしっかりとした技術と曲想で若々しい感性豊かな演奏を披露。
次いで福岡を中心にデビュー活動している武蔵野音大卒の松本眞弥・松本麻里の姉妹デュオ「AMODA」によるE.Sejourne/Departuresと、また同じ大学の先輩である山口智史さんも加わりI.Trevino/Catching Shadowsを2台のマリンバとドラムセットで華麗に演奏。
そして会員有志によるアンサンブルでは、会員の関家真一郎さん作曲による『月の詩』(つきのうた)、曲は「月」に関係する日本の童謡や歌唱をメドレーにしてマリンバ&ヴィブラフォン4重奏で叙情性豊かに表現しておりました。
最後の曲は、水野修孝/“鼓” を指揮者なしの8名で演奏、静と動の織り成す間合いと色彩感、時に激しい気合いも織り交ぜダイナミックかつエネルギッシュに独特の雰囲気を醸し出し、凄かった!感動した!との感想を頂きました。またアンコールでは、当協会恒例のディスコキッド/東海林修(関家真一郎編曲)を出演者全員でノリノリに演奏し、お客様にも楽しく喜んで頂き、来て良かった・来年も見たい・他の地域でもやって欲しいなどのご意見感想を賜り、大変好評でした。
コロナ禍の影響も薄らぎ、また以前のように会員同士の交流が出来るようになって本当に良かったです。これからも協会で「打楽器の和」を各地域に広げていきたいと思います。
執筆者: 西日本打楽器協会 理事長 関修一郎