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【リポート】パーカッションフェスティバル2024 in 広島
西日本打楽器協会 パーカッションフェスティバル2023 in 広島
@ 3月20日 エリザベト音楽大学
西日本打楽器協会 副理事長 小川裕雅
パーカッションフェスティバル2024in広島は冬に戻ったような寒い日の開催になりましたが大盛況のうちに終えることができました。
今回のフェスティバルではお子様を対象としたキッズブースを設け、手作りマラカスを作りました。
内容は、開演までに楽器を作り、メインコンサートのオープニングで舞台上に並び、打楽器アンサンブルをバックに、会場を盛り上げて貰う、というオープニングに相応しい企画です。
手作りマラカスは、プラスチック容器に小豆を入れ、フタが取れないようにビニールテープで固定、最後は自分の好きなようにシールでデコレーションをする。といった、簡単な作業でしたが、小豆を入れる時に、ひと粒ずつつまんで入れると、「コロン」と音がなることを楽しんだり、シールやマスキングテープを入念に選んだり、自分だけの楽器を作ることに時間をかけて楽しんでいる様子でした。 また、楽器が出来た後、私たちスタッフに「見てみてー!」見せに来てくれたり、ご家族の方に「こんな音が鳴るよー。」と、楽器を鳴らしている姿もありました。
キッズブースには3ヶ月の赤ちゃんから中学生まで約60人のお子様達に来ていただきました。ご家族の温かい雰囲気と、子供達の元気な声が響き、賑やかで活気に満ちた時間となりました。
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打楽器メンテナンス講習では、普段使っている楽器を持参され、講師が解説しながら一緒に小太鼓の調整を行いました。
普段のお手入れから、ヘッドの張替え(今回は時間の関係で打面ヘッドのみ)、チューニング、響き線の簡単な調整まで、約1時間半の講習となりましたが、それぞれの楽器の音色がすっかり良くなり、とても充実した内容となりました。
演奏技術だけでなく、このような楽器の取り扱い方法についての講習会の必要性を感じる時間となりました。
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展示ブースではコンサートの出演者 SNSを見て来場してくださった方、キッズブースで楽器を作る子供達、メンテナンス講習の小太鼓のヘッドを購入する方が各店舗を周って試奏、購入をされてました。
試奏で準備してくださったドラムセット、グロッケンなど嬉しそうに演奏させてもらっている子供さん。お目当てのスティックやマレット、楽譜を購入した学生さん。沢山の方の笑顔を見る事の出来た展示ブースでした。
出展にご協力いただきました楽器店・メーカー各社の皆様、ご担当者様、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
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メインコンサートのオープニングでは、キッズブースで手作りした楽器を手に、たくさんの子供たちが地元の音楽大学学生たちと一緒に会場を盛り上げてくれました。
プログラムの前半は広島市内の中学生グループ、山口県と島根県から高校生のグループ、そして北九州からは姉妹デュオ(AMODA)の皆さんによるアンサンブルコンサートでした。各団体のカラーがはっきりと表現され、とても素敵なアンサンブルの演奏が展開されました。
引き続き、本年1月末に開催された打楽器ソロコンクール最優秀者3名によるソロ演奏へ。マリンバの心地よい響きが会場に溢れ、皆さん堂々とした素晴らしい演奏を聞かせてくださいました。
プログラムの後半は地元広島の音楽大学(広島文化学園大学、エリザベト音楽大学)学生さんの演奏が展開。そしてエンディングでは打楽器協会会員と出演者による、西日本打楽器協会恒例のアンサンブル「ディスコキッド」にて、大盛況のうちに終演を迎えました。
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西日本打楽器協会中国・四国支部では、毎年3月後半にパーカッションフェスティバルを開催する予定としております。また、これに関連したイベントとして1月に打楽器ソロコンクールを開催。年度末の開催となりますので、生徒・学生の皆さんにとっては1年間の学修・練習の成果を発揮する場として多くの皆様のご参加をお待ちしております。
その他各種情報につきましては西日本打楽器協会ホームページ(http://jpa-west.daa.jp/)にて随時更新してまいりますので、こちらの方もぜひご覧ください。
執筆者: 西日本打楽器協会 副理事長 小川裕雅
編集:JPC MAG編集部