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Cympillow シンバルをより豊かに響かせるために生まれた新しい形
『シンバルはこれで良く鳴る。』
最近、こんなキャッチフレーズのポスターを店頭やSNSで良く目にするのではないでしょうか?
近年発売された、新しいタイプのシンバル・ワッシャー「Cympillow(シンピロー)」
店頭にて「従来のシンバル・ワッシャーと何が違うの?」「音を比較したときにどれだけ差がでるの?」と質問をいただきます。
そんなCympillowの効果を探るべく、入り口からさらに一歩踏み込んでみましょう。
従来のシンバル・ワッシャーとシンピローはどう違うの?
よく皆様が目にしたり、触れたりするシンバル・ワッシャーはフェルトタイプの円柱形であることが多いのではないでしょうか。それに対してシンピローは弾力のあるシリコン製の半円形となっており、見た目や触り心地から違いが分ると思います。
シンピローは半円形の為、表裏でシンバルとの接地面積を調節する事ができ、上下のシンバル・ワッシャーの設置パターンだけでも4通り、フェルトタイプと組み合わせると9通り。それぞれ音のニュアンスが変わり、場面ごとに合わせた細かい調節ができるでしょう。
波形で見るフェルトタイプのシンバル・ワッシャーとシンピローの差
それでは次に上記の違いを踏まえ、「音の差」を可視化していきたいと思います。各図は実際にレコーディングを行い、画像にしたものです。今回、レコーディングした際に音の長さや纏まりが一番分かりやすかった、10インチのスプラッシュシンバルを解析し、音の違いがはっきりと出た「上下フェルトタイプ」「上をフェルト、下をシンピロー」「上下シンピロー」の3パターンを見ていきましょう。
図1は音の大きさ、長さの波形となっており、レコーディング時のプレイヤーの力量の多少な違いはあるものの、シンバル・ワッシャーを一つ変えただけで如実に音量の差が出ました。今回、下面のシンピローの半円を上に向けた為、シンバルとの接地面積に違いはありましたが、可視化したことにより、より明確になったと思います。
そして、鳴り始めてから音が減衰するまでの長さにも差が見られ、上下シンピローにした場合、3つのパターンの中で一番音の減衰が遅く、伸びのあるサウンドとなっています。
図2では各パターンの鳴っている帯域の周波数をアナライザーで可視化しました。
大凡中央より右側に違いが見られ、片方をシンピローにしただけでも、グッと持ち上がった事がわかります。また、上下シンピローの際、グラフの大きなアップダウンが少なくなり、他の2パターンよりシンバルが低音から高音まで均等に鳴っていると言えるでしょう。
実際に聴き比べた際、シンピロー使用時にシンバルの中心部(カップ周辺)が鳴っていると感じることもあり、上記の「均等に鳴っている」部分が音として表れています。
是非、実際にご利用いただき、その効果を実感してみてください!
(ドラムシティ店頭でお試しいただくことも可能です)
商品ページ
執筆者:ドラム・シティ 木澤