THINGS|こと
【リポート】現場のプレイヤー目線で語るオーケストラスタディ|山田 徹 編
新日本フィルハーモニー交響楽団 山田徹編
「おかげさまで満員御礼」
@2018年7月7日 コマキビルB1スタジオ Reported by Percussion City 山田
※この記事は2018年10月10日発行「JPC 158号」に掲載されたものです。
2018 年サマーセール初日となった7月7日、演奏家生活38 年の山田徹氏により、現場目線でのオケスタを語りながら演奏して頂くという、大変貴重な機会を得ることができました。
当日は、実際に現場で使用されているスネアドラムや小物楽器を多数持ち込んで頂き、市販されている楽器との違いや、カスタマイズのポイントを解説しながら進行していきました。こんな日に限って湿度が高く、本皮仕様のスネアドラムにいたっては、イベント開始直前まであれやこれやと手を尽くされていましたが、結果思うような音にたどり着けなかったという一面もあり、本皮仕様の楽器の難しさもわかる内容となりました。
実際にオケの演奏の音源を流し、それに合わせて山田氏が演奏をしながらポイント毎の解説を行っていきました。シェヘラザード、こうもり他が軸になりましたが、あっという間だった!というのが正直な感想です。質問コーナーにも丁寧に対応してくださり、続きは次回?と言わんばかりの内に終了となりました。
「音へのこだわり方」の話も面白かったのですが、なにより印象的だったの
は、本番中演奏が「きまった!」時の動きの違い、を話して下さった時です。
実際に演奏会に出向いて、聴いてみた時の違いを目の当たりにできれば、一味違う演奏会の楽しみ方があるかもしれません。
執筆者:パーカッション・シティ 山田