THINGS|こと
【リポート】パーカッションフェスティバル2025in広島

2025年3月20日(木祝)エリザベト音楽大学セシリアホールを会場に「パーカッション
フェスティバル2025in広島」を開催いたしました。当日は肌寒い中でもたくさんの出演者
・お客様にご来場いただき各イベント盛況のうちに無事に終えることが出来ました。開催
に当たりご協賛いただいた皆様、本当にありがとうございました。
スケジュールに沿ってイベントごとに報告をさせていただきたいと思います。
西日本打楽器協会副理事長 小川裕雅
打楽器メンテナンス講習
メンテナンス講習では、広島交響楽団打楽器奏者の金原俊氏をお迎えし、前半は小太鼓、
後半はティンパニを用いて、構造の説明からメンテナンス、チューニングの方法まで、日
頃から役に立つ内容を講習していただきました。
オリジナルの資料に基づいて説明がありましたが、その中でもチューニングボルトを実
際にクリーナーで洗浄したり、「グリスを塗る」という作業も、どのように、どの部分に
グリスを塗っていくのかなど、初めてメンテナンスをされる方にも、とてもわかりやすく
説明されていました。
またティンパニを横に倒し、スプリングやペダルの構造を確認すると、日頃この角度か
らは中々見ることがない学生さんは驚きの表情。身を乗り出すように説明を聞いている姿
がとても印象的でした。
質疑応答では「ティンパニのペダルの横にある穴は何ですか?」という質問に対しても
、ペダル調整ボルトの解説があり、皆さんも深くうなずいておられました。
素晴らしい講習をしてくださった金原氏からは、「中学生から大人やプロの方まで部屋
いっぱいにお集まり頂き、皆様真剣な眼差しで聴講下さいました。非常に有意義な時間を
過ごす事が出来ました。特にティンパニに関しては、実際に楽器を使用して構造やメンテ
ナンスの方法をレクチャーさせて頂き、普段触ることのない機構の大事な部分を皆さんと一緒に見ることが出来ました。」とお言葉をいただきました。
90分という限られた時間ではありましたが、プレイヤーならではの視点やアイデアもあ
り、終始なごやかな雰囲気で、参加者の皆さんも楽しんでいる様子が伝わる講習となりました。
(広島県支局長:福場史子)
展示販売ブース
展示販売ブースはこの度からエリザベト音楽大学セシリアホール1階ロビーで開催されました。所狭しと並べられた打楽器関連商品に囲まれて、学生から一般の方まで楽しそうに各ブースを巡られておりました。
フェスティバルでは県内外の楽器店・楽器メーカー様のご協力のおかげで、フェスティバルに来ればスティックやマレットだけでなく、小物楽器、スネアドラム、シンバル、カホンなど様々なメーカーの楽器を購入する事ができます。地方都市ではなかなかこのような機会に恵まれることが無く、またインターネットとは違い、楽器について担当者から直接詳しく話を伺う事ができ、実際に楽器でマレットなどを試奏し購入する事が出来るので、来場者の方々には楽しんでいただけたと思います。
展示販売にご協力いただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。
(中国四国支部会計監査:池上栄子)
ファミリーコンサート
広島の各大学がファミリー向けの曲を楽しく打楽器アンサンブルにアレンジして演奏してくれていました。
オープニングは広島大学の「ドレミの歌」に合わせて、会場に集まってくれた子供たち
もステージに上がって一緒に演奏を楽しんでもらいました!続いてエリザベト音楽大学による「ディズニーメドレー」や広島文化学園大学による「マンボメドレー」などみんな知っている曲、ラテンのリズムでノリノリでした。
メインコンサート
第1部は1月に開催したソロコンテスト最優秀者による演奏です。中学生、高校生、大学生各一人ずつ、響き豊かなセシリアホールでそれぞれが個性的な演奏をしてくれました。
第2部は主に中国四国地方を中心に活動している打楽器アンサンブル団体による演奏です。
今年は「打楽器アンサンブルy‘s」(鳥取県)、「広島市立二葉中学校」(広島)、「府中町立府中中学校」(広島県)、「島根県立浜田高等学校」(島根県)、「広島県立庄原格致高校」(広島県)、「Marimba TETO」(広島県)、「ペトリコール マリンバ&ピアノアンサンブル」(島根・鳥取)の皆さんにご出演いただきました。日ごろの活動の成果を十分に発揮され、各団体のカラーが感じられる素晴らしい演奏でした。
コンサートのエンディングは協会員と本日の出演者で、「ディスコキッド」を演奏。
当日の30分のリハーサルにもかかわらず、打楽器のソロ回しもうまくいき無事終演することができました。
(中国四国支部事務局:伯谷英泰)
取材協力:西日本打楽器協会
編集:JPC MAG編集部