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Cympillowになるまでものがたり
今やシンバルの音色、サスティーンの幅を広げるアイテムとして誰もが知る画期的なアイテムCympillow(シンピロー)
当然このCympillowにも至るまでの変遷があった訳で...過程をこっそり見せてもらいましたので、JPCユーザーの皆様にもご紹介いたします
①フェルトの加工
購入したスプラッシュシンバルが思ったように鳴らず、スタンドに付いているフェルトワッシャーを削ることから始まります(結果的にシンピローに近い形になっていた)
スプラッシュシンバルは鳴るようになるも、16インチ以上はあまり変わらず…
②厚めウレタンの加工
材料選びをスタート。
まずウレタンを作る工場へ出向き、硬さを選び購入するも切断加工に苦労。
音はとても良かったが翌日には重みでペチャンコに変形し元に戻らず…
③硬質ラバーの加工
やはりカットが困難で、基本的にゴムは硬く雑音を伴う
④コルクの加工
カットも穴あけも困難で、思ったよりも硬くやっぱり雑音が伴ってしまいます。
⑤革をカットして重ねる
接着剤の影響で思ったよりもかなり硬い仕上がりに。
そうなると同様に雑音の問題が発生。見た目の美しさにも欠ける
⑤グリップチューブを折り返してフェルトと合わせる
実はこれが一番音が良い!
そしてこのグリップチューブがシリコン製であったため、シリコンの工場を探しこの形で試作を依頼。
その後シリコンでも形、大きさなど何度か試行錯誤を繰り返し、現在のCympillowへと成っていきました。
◇ ◇ ◇
”こうなったらいいな、こんな音欲しいな”
あなたのアイデアの1つが世界(?)を変えるかもしれません
執筆者:パーカッション・シティ 高野
取材協力:M's Craft